体は小さくても、私たちにたくさんの癒しと愛情を与えてくれたハムスターやモルモット。その最期をどう見送るかは、飼い主にとって大きなテーマです。特に小動物の供養については、「火葬が必要?」「自宅で埋葬してもいいの?」など疑問を持つ方も多いはず。本記事では、ハムスターやモルモットの正しい供養方法や注意点を、わかりやすく解説します。
まず大切にしたい「安置」の基本
亡くなった直後、まずは落ち着いて以下のように安置しましょう。
- 遺体を清潔なタオルに包む
目や口をそっと閉じ、体液が出る場合はガーゼで拭き取ります。 - 小さな箱に寝かせる
靴箱や手のひらサイズの木箱などを使用。体が動かないように安定させましょう。 - 保冷剤で冷却
腹部の下に保冷剤を入れ、涼しい場所に置いて一時的に安置します。
遺体は夏場であれば6~12時間、冬場でも24時間以内に次のステップへ進むのが理想です。
供養方法①:自宅での埋葬
自宅の庭がある場合、小動物であれば私有地に埋葬することは法律上問題ありません(公共地や他人の敷地はNG)。
- 深さ30cm以上掘る:野生動物による掘り返し防止のため。
- 布・紙素材で包む:ビニール袋は避け、自然に還る素材で。
- 土に返す前に声をかける:「ありがとう」「お疲れさま」を伝えましょう。
- 目印として小石や植物を置く:メモリアルガーデンとして残すのもおすすめです。
供養方法②:火葬を利用する
自宅に庭がない、または将来的に引っ越す可能性がある場合は、ペット葬儀業者に依頼して火葬するのが安心です。
小動物対応の火葬業者を探すには?
- 「ハムスター 火葬 + 地域名」などで検索
- 小動物の個別火葬に対応しているか確認
- 費用相場:8,000円〜15,000円前後(返骨あり)
火葬後は遺骨を自宅に持ち帰り、小さな骨壷やメモリアルボックスで供養することもできます。
供養方法③:合同慰霊や納骨堂
小動物専用の納骨堂や、合同慰霊碑を設置しているペット霊園もあります。
- 火葬業者が合同納骨まで対応してくれることも
- 定期的な供養祭(春秋のお彼岸・お盆など)に参加できる
- 自宅にスペースがない方におすすめ
よくある疑問Q&A
Q. 小さすぎて骨が残らないこともあるって本当?
A. はい。ハムスターなどは非常に骨が細く、火葬時に完全に灰になることもあります。その場合は「お骨の代わりに灰をお渡しする」対応をしてくれる業者もあります。
Q. 埋葬後に掘り返されないためには?
A. 深く掘る・土をしっかり固める・上に重石や植物を置く、などの工夫で防ぐことができます。
まとめ
小さな体でも、大きな愛をくれたハムスターやモルモット。葬儀や供養の方法には正解はありませんが、飼い主の「ありがとう」の気持ちが伝わる形で送ってあげることが大切です。自宅埋葬・火葬・納骨など、それぞれの生活スタイルに合った方法を選び、心穏やかな見送りをしてあげましょう。