フェレットやリスは、体は小さくても賢く人懐っこい性格で、家族のように愛される存在です。その分、亡くなったときの喪失感も深く、「どうやってお別れしたらいいの?」「火葬はできるの?」と悩む飼い主の方も多いでしょう。本記事では、フェレットやリスなどの小動物が亡くなったときの葬儀方法や供養の流れ、注意点について、わかりやすくご紹介します。
まずは落ち着いて安置の準備を
亡くなったことに気づいたら、まずは遺体を清潔にし、静かな場所で安置してあげましょう。
- 清拭(せいしき):目や口が開いていればそっと閉じ、濡れタオルで体を優しく拭きます。
- 包む:ガーゼや柔らかい布で体を包みます。生前好きだったブランケットでも構いません。
- 箱に安置:ティッシュ箱や木箱に布を敷き、体を寝かせます。
- 冷却:夏場は保冷剤を体の下や周囲に配置し、涼しい部屋で保管します。
葬儀・火葬の予定が決まるまで、最大でも24時間以内を目安に行動を進めましょう。
小動物の火葬はできる?
フェレットやリスのような小動物でも、多くのペット火葬業者で火葬が可能です。希望する供養のスタイルによって、以下のような火葬プランがあります。
合同火葬
- 他のペットと一緒に火葬
- 遺骨の返却なし
- 費用目安:5,000円~10,000円前後
個別火葬(返骨あり)
- 1体ずつ個別に火葬
- 遺骨が骨壷に納められて返却される
- 費用目安:10,000円~20,000円程度
立ち会い火葬(拾骨あり)
- 火葬に立ち会い、遺骨を自ら拾骨
- 希望すれば読経やお別れの儀式も可能
- 費用目安:15,000円~30,000円程度
骨が非常に細かいため、火葬後に遺骨がすべて残らないこともあることを理解しておくことが大切です。
自宅で埋葬する場合のポイント
庭のあるご家庭では、自宅で土葬することも可能です(※私有地に限る)。以下のポイントを守りましょう。
- 深さは最低30cm以上(野生動物の掘り返し防止)
- ビニール素材ではなく、紙・布など自然に還る素材で包む
- 墓標として小石や鉢植えを置くと心の整理にもつながる
集合住宅の方には、鉢植えを使った「ベランダ供養」や火葬→骨壷を置く室内供養が人気です。
供養の仕方はさまざま
供養にはさまざまなスタイルがあり、飼い主の気持ちに合ったものを選ぶことが大切です。
- 自宅供養:小さな仏壇や写真、骨壷を飾って日々手を合わせる
- 霊園への納骨:ペット専用の霊園にて合同・個別納骨
- メモリアルグッズ:遺骨アクセサリーや毛入りチャームなどで形として残す
- 手紙やアルバム:思い出を文章や写真で残すことで心の整理を助ける
注意しておきたいポイント
- 業者に依頼する際は、小動物対応かどうか・費用内訳を必ず確認
- 遺骨を返してもらいたい場合は、合同火葬を避ける
- お別れの時間を無理に急がず、「ありがとう」を伝える時間を大切に
まとめ
フェレットやリスなどの小動物とのお別れは、見た目以上に大きな喪失感を伴います。体が小さいからといって、その命の重さは変わりません。火葬・埋葬・供養のスタイルに正解はなく、大切なのは飼い主の想いを込めた見送り方です。少しずつ心を整えながら、やさしいお別れの時間を過ごしてください。