大切なペットが動物病院で亡くなってしまった場合、飼い主は深い悲しみと混乱の中で、次のステップを選ばなければなりません。多くの方がその場で「このまま病院で火葬をお願いできるのだろうか?」と迷います。本記事では、病院でペットを火葬してもらう際の流れや、知っておくと安心な選択肢・注意点などをわかりやすくご紹介します。
病院で火葬を頼むことはできるの?
結論から言えば、多くの動物病院では、火葬業者との提携による火葬の手配が可能です。ただし、病院自体に火葬炉があるわけではなく、提携先の火葬業者へ引き渡す形式となります。引き取りのタイミングや火葬方法、返骨の有無などは病院と業者の契約内容によって異なります。
動物病院で火葬を依頼する基本的な流れ
- 1. 死亡後の確認と相談
ペットの死亡が確認されたら、すぐに病院スタッフに火葬の希望を伝えます。「火葬をお願いしたい」「遺骨を返してほしい」など希望を明確に伝えることが大切です。 - 2. 提携火葬業者への手配
病院側が提携先の業者に連絡し、ペットの引き取り日程が調整されます。即日〜数日以内に引き取りが行われるのが一般的です。 - 3. 火葬方法の選択
多くの病院では「合同火葬」が標準で用意されていますが、個別火葬や立ち会い火葬が可能な場合もあります。費用や対応可否は事前に確認しましょう。 - 4. 支払いと書類の確認
火葬の費用は病院で支払う場合と業者に直接支払う場合があります。領収書の有無や火葬証明書の発行についても確認しておきましょう。 - 5. 遺骨の返却(希望時)
個別火葬を選択した場合、数日後に遺骨が返却されます。自宅に郵送されるか、病院で受け取る形式が選べることもあります。
選べる火葬方法と費用の目安
- 合同火葬:他のペットと一緒に火葬され、遺骨の返却はなし。費用は1万~2万円前後。
- 個別火葬:一体のみで火葬し、遺骨が返される。費用は2万~4万円程度。
- 立ち会い火葬:飼い主が火葬に同席。業者へ直接依頼するケースが多く、4万円以上が相場。
病院に依頼するメリットと注意点
メリット
- その場で手続きができ、慌てずに済む
- 信頼できる提携業者が多く、安心して任せられる
- 移動が不要なため、飼い主の負担が少ない
注意点
- 業者の詳細が不透明な場合もあるため、可能であれば確認を
- 費用が一律でなく、事前に見積もりが出ないこともある
- 「合同火葬のみ」の対応で、選択肢が少ない場合がある
後悔しないために確認しておきたい質問例
- どこの業者と提携していますか?
- 合同火葬と個別火葬のどちらが選べますか?
- 遺骨は返ってきますか?
- 費用はいくらですか?支払い方法は?
- 火葬後の供養や納骨の選択肢はありますか?
まとめ
動物病院で火葬を依頼する場合、提携業者との連携でスムーズに手配してくれるケースがほとんどです。しかし、火葬方法や費用、遺骨の扱いなどは事前に確認しておくことで、「思っていたのと違った」という後悔を防ぐことができます。心残りのないお別れのために、丁寧に選択肢を確認しながら進めていきましょう。