深夜や休日など、動物病院や葬儀業者の営業時間外にペットが亡くなってしまった場合、どう対応すればよいのか分からず不安に陥ることも多いものです。突然のお別れに備えて、夜間や休日でも落ち着いて行動できるように、必要な対処法や準備、注意点をマニュアル形式でご紹介します。
まずやるべきこと:呼吸・心拍を確認
ペットがぐったりして動かない場合、まずは呼吸と心拍を確認しましょう。
- 胸の動き(呼吸)があるか
- 鼻息や口元の湿り気
- 心臓の鼓動(脇の下に指を当てて)
もし反応がなければ、静かに「お別れの時」が来たことを受け入れ、次のステップに移ります。
夜間・休日の緊急連絡先を確認する
通常の営業時間外でも対応可能な以下のようなサービスが存在します。
- 24時間対応のペット葬儀業者
「ペット 火葬 24時間+地域名」などで検索し、信頼できる業者を探しましょう。 - 夜間動物病院
既に亡くなっていた場合でも、遺体の一時保管や死亡確認をしてくれる施設もあります。 - 自治体・清掃局(翌営業日)
翌日まで遺体を保管できるなら、公的な対応も選択肢の一つです(合同火葬になる場合が多い)。
自宅での安置と保冷の準備
すぐに火葬ができない場合、自宅での正しい安置が重要になります。
- 体を清めて拭く
目や口を閉じ、体液などを清潔に拭き取ります。 - タオルでくるみ、段ボールなどに寝かせる
- お腹・背中に保冷剤を配置
腐敗の進行を抑えるため、特にお腹周りをしっかり冷やします。 - 涼しく風通しのよい場所に安置
夏場は特に冷却効果を意識して、凍らせたペットボトルなども活用しましょう。
すぐに火葬できない場合の対応
翌日以降に火葬をする予定の場合、以下の準備もしておくと安心です。
- 信頼できる葬儀業者に「翌日第一希望で予約したい」と連絡
- 家族・同居人と火葬方法(個別・合同)や立ち会いの有無を相談
- お花・写真・好きだったおやつなど、火葬時の準備品を整える
火葬業者に連絡する際に伝えるべき情報
- ペットの種類・体格(例:小型犬、5kgなど)
- 亡くなった日時
- 火葬希望日と希望の時間帯
- 火葬方法の希望(個別、合同、立ち会いなど)
- 返骨の希望有無
- 住所と駐車スペースの有無(訪問火葬の場合)
あらかじめメモしておくと、緊張していてもスムーズにやり取りができます。
やってはいけないこと・注意点
- 直射日光の当たる場所での安置:腐敗が早まります。
- 保冷剤が不足したまま放置:臭いや体液漏れの原因に。
- 業者選びを焦って即決:24時間対応だからこそ、評判も確認。
- 家族への連絡が後回し:悲しみを分かち合うことで心が落ち着きます。
まとめ
夜間や休日にペットが亡くなると、気が動転してどうすればよいかわからなくなるものです。しかし、基本的な対応さえ理解しておけば、落ち着いて行動することができます。
まずは丁寧に体を清め、冷やし、翌日の火葬に備える――それが、後悔のないお別れにつながります。必要に応じて、信頼できる葬儀業者に相談しながら、心を込めた見送りをしてあげてください。